「東北・関東大震災」「東日本大震災」被災への心よりのお見舞い [災害]
「東北・関東大震災」「東日本大震災」は、甚大な被害をもたらしました。 3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする大地震が発生しました。その後、東北・関東、甲信越(新潟・長野)、静岡県と広域に被害がでています。被災地の皆様、心より御見舞い申し上げます。
○3月11日午後2時46分、東京都立川市にある職場、国文学研究資料館の4階にある研究室で地震を経験しました。国文研は、当館と同じ大学共同利用機関法人である情報・システム研究機構に属する国立極地研究所・統計数理研究所との合同研究所として建設された施設にあります。
[用語解説]人間文化研究機構=自然環境をも視野に入れた人間文化に関する総合的な研究を行う。情報・システム研究機構=生命、地球、自然環境、人間社会など複雑な現象に関する問題を情報とシステムという視点から捉え直すこと研究を行う
○本施設は、立川断層に近く、地震対策として免震構造の建物となっています。最大免震揺れ幅は、60㎝です。国文研の免震装置には、「天然ゴム積層ゴム」を採用しています。
[用語解説]免震層に設置した免震装置には、水平方向の急激な揺れを緩やかな揺れに変える装置として、小さい揺れ幅に対応する「天然ゴム積層ゴム」、九州国立博物館採用の大きい揺れ幅に対応する「弾性すべり支承」と揺れ幅を減衰させる装置の「鋼棒ダンパー」があります。免震構造を採用した場合、震度7の揺れを震度4以下に抑えることができるといわれています。
○今回の地震では、免震構造の建物特有の大きな横揺れ長時間感じました。時間にして7分ほど揺れていたと記憶しています。当館の研究室には屋外に出るベランダが付いています。ガラス扉を開けてベランダに立ち、北側前にある立川市役所を見ていました。建物前を通る道路の街路灯も大きく揺れ、市役所から外へ避難する人々が40人ほど見受けられました。
○3月11日午後2時46分、東京都立川市にある職場、国文学研究資料館の4階にある研究室で地震を経験しました。国文研は、当館と同じ大学共同利用機関法人である情報・システム研究機構に属する国立極地研究所・統計数理研究所との合同研究所として建設された施設にあります。
[用語解説]人間文化研究機構=自然環境をも視野に入れた人間文化に関する総合的な研究を行う。情報・システム研究機構=生命、地球、自然環境、人間社会など複雑な現象に関する問題を情報とシステムという視点から捉え直すこと研究を行う
○本施設は、立川断層に近く、地震対策として免震構造の建物となっています。最大免震揺れ幅は、60㎝です。国文研の免震装置には、「天然ゴム積層ゴム」を採用しています。
[用語解説]免震層に設置した免震装置には、水平方向の急激な揺れを緩やかな揺れに変える装置として、小さい揺れ幅に対応する「天然ゴム積層ゴム」、九州国立博物館採用の大きい揺れ幅に対応する「弾性すべり支承」と揺れ幅を減衰させる装置の「鋼棒ダンパー」があります。免震構造を採用した場合、震度7の揺れを震度4以下に抑えることができるといわれています。
○今回の地震では、免震構造の建物特有の大きな横揺れ長時間感じました。時間にして7分ほど揺れていたと記憶しています。当館の研究室には屋外に出るベランダが付いています。ガラス扉を開けてベランダに立ち、北側前にある立川市役所を見ていました。建物前を通る道路の街路灯も大きく揺れ、市役所から外へ避難する人々が40人ほど見受けられました。
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日本実業史博物館コレクションデータベースを公開しています [研究の紹介]
やっと、このデータベースを公開することができました。
よりよく収蔵資料を保存するには、「モノ」の適切な管理を目指すための整理と検索手段の基盤整備が必須です。やっとこさ少しずつですが、進めることができました。アクセスのカウントアップのため、是非好きな「モノ」を検索してみて下さい。
日本実業史博物館コレクションデータベース http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/ 広告の部の画像が手違いで重いのですが、今後改善を目指していきます。
器物は、37TF 「看板」と入れると様々な看板の画像と収集に際しての記録を見ることができます。
渋沢敬三氏は、たばこがお好きでしたので、全検索で、「煙草」もお楽しみ頂けます。「酒」は出過ぎて大変です。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
ここで紹介する日本実業史博物館コレクションは、渋沢栄一の孫、渋沢敬三が中心となって構想された日本実業史博物館の設立のために収集された資料です。現在、国文学研究資料館が収蔵する日本実業史博物館準備室旧蔵資料の一部です。資料の収集期間は、昭和12(1937)年から19年までです。
日本実業史博物館構想が断念された後、その準備室が収集したさまざまな資料は、昭和26年(1951)に文部省史料館(旧・国文学研究資料館史料館〔通称・国立史料館〕の前身)に一括寄託されました。そして渋沢敬三が没する前年の昭和37年(1962)9月,正式に寄贈となり現在に至っています(コレクション全体の史料群記号は37T)。旧・国文学研究資料館史料館の所蔵史料を引き継いだ国文学研究資料館が所蔵する日本実業史博物館準備室旧蔵資料は,以下のような資料群に構成されています。当館の収蔵歴史アーカイブズのコレクションとして利用に供されています。
現在、11部門のうち、1)絵画 6)器物 9)広告から、6,936件(13,643画像)の情報を公開しています。
国文研---データベースからも入れます。
日本実業史博物館コレクションデータベース
http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/
よりよく収蔵資料を保存するには、「モノ」の適切な管理を目指すための整理と検索手段の基盤整備が必須です。やっとこさ少しずつですが、進めることができました。アクセスのカウントアップのため、是非好きな「モノ」を検索してみて下さい。
日本実業史博物館コレクションデータベース http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/ 広告の部の画像が手違いで重いのですが、今後改善を目指していきます。
器物は、37TF 「看板」と入れると様々な看板の画像と収集に際しての記録を見ることができます。
渋沢敬三氏は、たばこがお好きでしたので、全検索で、「煙草」もお楽しみ頂けます。「酒」は出過ぎて大変です。
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ここで紹介する日本実業史博物館コレクションは、渋沢栄一の孫、渋沢敬三が中心となって構想された日本実業史博物館の設立のために収集された資料です。現在、国文学研究資料館が収蔵する日本実業史博物館準備室旧蔵資料の一部です。資料の収集期間は、昭和12(1937)年から19年までです。
日本実業史博物館構想が断念された後、その準備室が収集したさまざまな資料は、昭和26年(1951)に文部省史料館(旧・国文学研究資料館史料館〔通称・国立史料館〕の前身)に一括寄託されました。そして渋沢敬三が没する前年の昭和37年(1962)9月,正式に寄贈となり現在に至っています(コレクション全体の史料群記号は37T)。旧・国文学研究資料館史料館の所蔵史料を引き継いだ国文学研究資料館が所蔵する日本実業史博物館準備室旧蔵資料は,以下のような資料群に構成されています。当館の収蔵歴史アーカイブズのコレクションとして利用に供されています。
現在、11部門のうち、1)絵画 6)器物 9)広告から、6,936件(13,643画像)の情報を公開しています。
国文研---データベースからも入れます。
日本実業史博物館コレクションデータベース
http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/
史料保存利用問題シンポジウムの開催 2010年6月26日(土)13:30- [研究会の紹介]
東アジア近代史学会研究大会(第15回)2010.6.19(土)20(日) [研究会の紹介]
東アジア近代史学会研究大会(第15回)が開催
・日 程:2010年6月19日(土)に参加します。
・ 場 所:国士舘大学梅ヶ丘キャンパス34号館B301教室
ブログの更新が遅れておりますので、急ぎ記録して、皆さんにお知らせをいたします。
14時30分~
●歴史資料セッション「日本における公文書の保存問題―公文書の私蔵化が語る日本的公文書の残り方―」 (14時30分~17時30分)
・趣旨説明/司会 岩壁 義光 氏(宮内庁書陵部)
○近代日本の公文書管理の実態
-内閣文書・外交文書・陸軍文書を事例に-
檜山 幸夫 氏(中京大学)
○公文書の「扱い方」に見る政治文化
-日本的統治のあり方をめぐって-
佐道 明広 氏(中京大学)
○公開された日韓会談の記録について
藤井 賢二 氏(姫路市立姫路高等学校)
第10回 歴史資料セッション開催趣旨文
日本における公文書の保存問題―公文書の私蔵化が語る日本的公文書の残り方―
東アジア近代史学会は、情報公開法の施行を前にした2000年度の研究大会より歴史資料セッションを設け、以来、歴史公文書を中心に東アジア諸国におけるに歴史公文書の保存・管理・公開・利用に関する現状の把握と問題の所在を検討し、東アジア地域世界における歴史公文書の共用化を模索してきた。
そのなかで、各国における近代以降の歴史公文書の保存と公開・利用の状況を具に知るなかで、実は我が国の歴史公文書の保存・管理と公開・利用が、近隣諸国のなかで最も遅れていること、すなわち我が国は歴史公文書に関する後進国であり、しかもその後進性は極めて深刻な状況にあることを認識するに至った。つまり、我が国そのものが近隣諸国に歴史公文書の共用化を求めることができる状態にはないことを知ったのである。
このため、我が国の歴史公文書の保存・管理と公開・利用に関する後進性の打開と克復に向け、本学会では2003年度の研究大会から多角的で抜本的な検討を継続して行ってきた。昨年度もその一環として「日本における公文書の管理と公開の現状と問題点―法制度とその運用を中心に―」をテーマとしてシンポジュームを開催し、1999年に制定された「国立公文書館法」から2011年に施行される「公文書等の管理に関する法律」まで、公文書の管理に係わる法律の立法趣旨とその内容について、法律家の視点を交えて問題の所在とその検討を行った。
一方、昨年秋の政権交代以降、核の持ち込みに関する日米密約が再び話題に上った。この事件は、国家と国民の命運にかかわる重大な政治的取り決めが政府関係者と政権政党関係者並びに外務省間で隠蔽されていた事実を国民の前に明らかにしたことは言うまでもないが、それと共に国家と国民の運命を左右するほど重要な外交文書が所管官庁に「公文書」として伝わらず、当時の首相個人の手元に私蔵化され私文書として残された実態を、図らずも明らかにしたのである。しかし、歴史学界をはじめ政治家やマスコミを含む日本の社会は、この事件について外交政策情報とそれを記した外交文書の隠蔽にのみに関心を寄せ、国家と国民の財産である「公文書」、しかも国家間の機密に属する「外交文書」そのものを、元首相とはいえ私人が私蔵化していたことついて、あまり大きな関心を示してはいない。この事実から我々は、我が国における公文書を巡る問題の深刻さを再確認すると共に、国家と国民の財産である「公文書」の管理と保存の問題は、その本質に於いて民主主義の質を考える上で重要な手がかりになるということを改めて認識するものである。
以上のようなことから、本年度の歴史資料セッションでは歴史公文書の伝来と国民の知る権利の視点から三氏による報告をお願いした。
檜山幸夫「近代日本の公文書管理の実態-内閣文書・外交文書・陸軍文書を事例に-」(仮題)は、伊藤博文の「秘書類纂」に綴り込まれた日清休戦条約に関する閣議書などから見えてくる公文書管理の実態、および台湾軍参謀宮本照明の文書中にある陸軍機密費関連文書から陸軍の文書管理の実例を見ることから、公文書の私文書化こそが近代日本の公文書管理の特質の一つであり、源流であることを論じ、それを前提とした公文書管理制度の構築の必要性を提起する。
佐道明広「公文書の『扱い方』に見る政治文化-日本的統治のあり方をめぐって-」(仮題)は、「核密約問題」から見えてくる情報管理の在り方と行政の作法を問い、それを踏まえて旧防衛庁に関連した「海原文書」と「久保文書」を事例に、日本における文書保存・文書管理システムと統治のあり方を論じる。
藤井賢二「公開された日韓会談の記録について」は、日韓両国政府の情報公開により日韓両国民が「竹島問題」を含め日韓条約妥結への過程を知ることとなった事実から、日韓両国政府の外交担当者の外交文書公開への姿勢と外交問題との関連について検討し、公文書の私文書化についても日韓の違いについて触れ、公文書の保存制度について考える。
以上三報告を前提に、国民の知る権利とはどのようなものかということについて検討を試みたい。この問題については、それぞれの立場で検討することが求められるが、本学会としては、歴史研究者という視点から検討していきたい。
・日 程:2010年6月19日(土)に参加します。
・ 場 所:国士舘大学梅ヶ丘キャンパス34号館B301教室
ブログの更新が遅れておりますので、急ぎ記録して、皆さんにお知らせをいたします。
14時30分~
●歴史資料セッション「日本における公文書の保存問題―公文書の私蔵化が語る日本的公文書の残り方―」 (14時30分~17時30分)
・趣旨説明/司会 岩壁 義光 氏(宮内庁書陵部)
○近代日本の公文書管理の実態
-内閣文書・外交文書・陸軍文書を事例に-
檜山 幸夫 氏(中京大学)
○公文書の「扱い方」に見る政治文化
-日本的統治のあり方をめぐって-
佐道 明広 氏(中京大学)
○公開された日韓会談の記録について
藤井 賢二 氏(姫路市立姫路高等学校)
第10回 歴史資料セッション開催趣旨文
日本における公文書の保存問題―公文書の私蔵化が語る日本的公文書の残り方―
東アジア近代史学会は、情報公開法の施行を前にした2000年度の研究大会より歴史資料セッションを設け、以来、歴史公文書を中心に東アジア諸国におけるに歴史公文書の保存・管理・公開・利用に関する現状の把握と問題の所在を検討し、東アジア地域世界における歴史公文書の共用化を模索してきた。
そのなかで、各国における近代以降の歴史公文書の保存と公開・利用の状況を具に知るなかで、実は我が国の歴史公文書の保存・管理と公開・利用が、近隣諸国のなかで最も遅れていること、すなわち我が国は歴史公文書に関する後進国であり、しかもその後進性は極めて深刻な状況にあることを認識するに至った。つまり、我が国そのものが近隣諸国に歴史公文書の共用化を求めることができる状態にはないことを知ったのである。
このため、我が国の歴史公文書の保存・管理と公開・利用に関する後進性の打開と克復に向け、本学会では2003年度の研究大会から多角的で抜本的な検討を継続して行ってきた。昨年度もその一環として「日本における公文書の管理と公開の現状と問題点―法制度とその運用を中心に―」をテーマとしてシンポジュームを開催し、1999年に制定された「国立公文書館法」から2011年に施行される「公文書等の管理に関する法律」まで、公文書の管理に係わる法律の立法趣旨とその内容について、法律家の視点を交えて問題の所在とその検討を行った。
一方、昨年秋の政権交代以降、核の持ち込みに関する日米密約が再び話題に上った。この事件は、国家と国民の命運にかかわる重大な政治的取り決めが政府関係者と政権政党関係者並びに外務省間で隠蔽されていた事実を国民の前に明らかにしたことは言うまでもないが、それと共に国家と国民の運命を左右するほど重要な外交文書が所管官庁に「公文書」として伝わらず、当時の首相個人の手元に私蔵化され私文書として残された実態を、図らずも明らかにしたのである。しかし、歴史学界をはじめ政治家やマスコミを含む日本の社会は、この事件について外交政策情報とそれを記した外交文書の隠蔽にのみに関心を寄せ、国家と国民の財産である「公文書」、しかも国家間の機密に属する「外交文書」そのものを、元首相とはいえ私人が私蔵化していたことついて、あまり大きな関心を示してはいない。この事実から我々は、我が国における公文書を巡る問題の深刻さを再確認すると共に、国家と国民の財産である「公文書」の管理と保存の問題は、その本質に於いて民主主義の質を考える上で重要な手がかりになるということを改めて認識するものである。
以上のようなことから、本年度の歴史資料セッションでは歴史公文書の伝来と国民の知る権利の視点から三氏による報告をお願いした。
檜山幸夫「近代日本の公文書管理の実態-内閣文書・外交文書・陸軍文書を事例に-」(仮題)は、伊藤博文の「秘書類纂」に綴り込まれた日清休戦条約に関する閣議書などから見えてくる公文書管理の実態、および台湾軍参謀宮本照明の文書中にある陸軍機密費関連文書から陸軍の文書管理の実例を見ることから、公文書の私文書化こそが近代日本の公文書管理の特質の一つであり、源流であることを論じ、それを前提とした公文書管理制度の構築の必要性を提起する。
佐道明広「公文書の『扱い方』に見る政治文化-日本的統治のあり方をめぐって-」(仮題)は、「核密約問題」から見えてくる情報管理の在り方と行政の作法を問い、それを踏まえて旧防衛庁に関連した「海原文書」と「久保文書」を事例に、日本における文書保存・文書管理システムと統治のあり方を論じる。
藤井賢二「公開された日韓会談の記録について」は、日韓両国政府の情報公開により日韓両国民が「竹島問題」を含め日韓条約妥結への過程を知ることとなった事実から、日韓両国政府の外交担当者の外交文書公開への姿勢と外交問題との関連について検討し、公文書の私文書化についても日韓の違いについて触れ、公文書の保存制度について考える。
以上三報告を前提に、国民の知る権利とはどのようなものかということについて検討を試みたい。この問題については、それぞれの立場で検討することが求められるが、本学会としては、歴史研究者という視点から検討していきたい。
東京都三多摩公立博物館協議会研修の講師「歴史資料の保存と活用を考える-国文学研究資料館の活動を事例に」 [日々の活動]
2009/10/19の活動と11月の研究会の案内 [研究会の紹介]
2009/10/19 1200~1300 日本学術会議史学委員会(第4回)出席(日本学術会議HP公開)
*****研究会紹介
平成21年11月12日(木)~14日(土) 第33回文化財の保存及び修復に関する国際研究集会
日本絵画の修復 ―先端と伝統―
参加登録受付中 (10月18日〆切予定)
*********青木の11/12-14の予定
国文学研究資料館主催 「アーカイブズ・カレッジ短期」-会場佐賀県、の講義のため参加できません。
またまた残念です。もう締め切りとなっています。興味を持たれた方はご注意ください。
*********上記研究集会の内容-東京文化財研究所のHPより
日 時 平成21年11月12日(木)~14日(土)
会 場 東京国立博物館 平成館 大講堂
主 催 東京文化財研究所
開催趣旨 日本絵画は、優れた美術品として価値を有していることはもとより、日本人の価値観・日本文化をも体現していることから、広く海外でも高く評価されている日本の伝統的文化財の一つです。この様な日本絵画が少しでも多くの人の目に触れるよう寿命をできる限り延ばすには、適切な保存、取り扱い、修復といったことが必要になります。
日本絵画の修復は、日本絵画に適した材料や道具を用いて仕上げるよう試行錯誤が繰り返され、日本の歴史の中で培われたものであり、それ自体が無形の文化財でもあります。そのような試行錯誤はもちろん現在でも継続しており、専門家によりその技術が日々進化しています。その変化は、移動速度・通信速度の高速化・ワールドワイド化ともあいまって、様々な分野におけるイノベーションと同様、今日、人類の歴史でも初めてと言って良いほどのスピード・規模で起きています。このような状況の中、今一度、日本絵画の修復技術を様々な側面から見直す必要が出て参りました。
このシンポジウムでは、日本のオーソドックスな修復技術を、その材料、工程などの面から確認し、また現在における新たな試みを検討します。さらには世界各国における日本絵画の修復の現状を確認したいと思います。ここで得られた知識の共有を促すことで、日本絵画の保存と活用がより促進されることを目指します。
参加申し込み 参加ご希望の方は、事前登録をお済ませください。
事務局
東京文化財研究所 保存修復科学センター (担当:加藤雅人、山口加奈子)
プログラム
11月12日(木曜日) 1 日本絵画修復の現状
1-1 日本
日本における絵画修理の理念 鬼原俊枝(文化庁・日本)
日本絵画修復における自然科学の役割 川野辺渉(東京文化財研究所・日本)
1-2 欧米
大英博物館における日本絵画の保存修復 杉山恵助、ジョアンナ・M・コセック(大英博物館・英国)
クリーブランド美術館における東洋絵画修復 ジェニファー・ペリー(クリーブランド美術館・米国)
東京文化財研究所事業「在外日本古美術品の修復協力プロジェクト」における海外工房での修復 中山俊介(東京文化財研究所・日本)
11月13日(金曜日) 2 修復技術と材料
材料からみた和紙の歴史的変化 大川昭典(和紙技術研究者・日本)
和紙の保存性 稲葉政満(東京芸術大学・日本)
ドイツにおける紙文化財修復への和紙の利用 クラウス-ウルリッヒ・ジモン(ドイツ技術博物館)
補紙・補絹の動向 加藤雅人(東京文化財研究所・日本)
絵画修復に使われる糊と布海苔 早川典子(東京文化財研究所・日本)
日本の膠 森田恒之(愛知県立芸術大学客員教授、国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授・日本)
修復における新たな試み 田畔徳一(国宝修理装こう師連盟・日本)、川野辺渉、加藤雅人(東京文化財研究所・日本)
新しい材料と新しい技術-科学の裏づけと技術者の選択- 山本記子(国宝修理装こう師連盟・日本)、早川典子(東京文化財研究所・日本)
11月14日(土曜日) 3 修復と自然科学
フリーア美術館における科学的研究と絵画の保存修復 ブライス・マッカーシー(フリーア美術館とアーサー M サックラー ギャラリー・米国)
ボストン美術館における日本絵画コレクションの保存修復と科学分析 ジャッキー・エルガー(ボストン美術館・米国)
伝統を継承する先端施設の取り組み-九州国立博物館の場合- 本田光子、藤田励夫、志賀智史(九州国立博物館・日本)
4 総括 総合討論会
閉会の挨拶
*****研究会紹介
平成21年11月12日(木)~14日(土) 第33回文化財の保存及び修復に関する国際研究集会
日本絵画の修復 ―先端と伝統―
参加登録受付中 (10月18日〆切予定)
*********青木の11/12-14の予定
国文学研究資料館主催 「アーカイブズ・カレッジ短期」-会場佐賀県、の講義のため参加できません。
またまた残念です。もう締め切りとなっています。興味を持たれた方はご注意ください。
*********上記研究集会の内容-東京文化財研究所のHPより
日 時 平成21年11月12日(木)~14日(土)
会 場 東京国立博物館 平成館 大講堂
主 催 東京文化財研究所
開催趣旨 日本絵画は、優れた美術品として価値を有していることはもとより、日本人の価値観・日本文化をも体現していることから、広く海外でも高く評価されている日本の伝統的文化財の一つです。この様な日本絵画が少しでも多くの人の目に触れるよう寿命をできる限り延ばすには、適切な保存、取り扱い、修復といったことが必要になります。
日本絵画の修復は、日本絵画に適した材料や道具を用いて仕上げるよう試行錯誤が繰り返され、日本の歴史の中で培われたものであり、それ自体が無形の文化財でもあります。そのような試行錯誤はもちろん現在でも継続しており、専門家によりその技術が日々進化しています。その変化は、移動速度・通信速度の高速化・ワールドワイド化ともあいまって、様々な分野におけるイノベーションと同様、今日、人類の歴史でも初めてと言って良いほどのスピード・規模で起きています。このような状況の中、今一度、日本絵画の修復技術を様々な側面から見直す必要が出て参りました。
このシンポジウムでは、日本のオーソドックスな修復技術を、その材料、工程などの面から確認し、また現在における新たな試みを検討します。さらには世界各国における日本絵画の修復の現状を確認したいと思います。ここで得られた知識の共有を促すことで、日本絵画の保存と活用がより促進されることを目指します。
参加申し込み 参加ご希望の方は、事前登録をお済ませください。
事務局
東京文化財研究所 保存修復科学センター (担当:加藤雅人、山口加奈子)
プログラム
11月12日(木曜日) 1 日本絵画修復の現状
1-1 日本
日本における絵画修理の理念 鬼原俊枝(文化庁・日本)
日本絵画修復における自然科学の役割 川野辺渉(東京文化財研究所・日本)
1-2 欧米
大英博物館における日本絵画の保存修復 杉山恵助、ジョアンナ・M・コセック(大英博物館・英国)
クリーブランド美術館における東洋絵画修復 ジェニファー・ペリー(クリーブランド美術館・米国)
東京文化財研究所事業「在外日本古美術品の修復協力プロジェクト」における海外工房での修復 中山俊介(東京文化財研究所・日本)
11月13日(金曜日) 2 修復技術と材料
材料からみた和紙の歴史的変化 大川昭典(和紙技術研究者・日本)
和紙の保存性 稲葉政満(東京芸術大学・日本)
ドイツにおける紙文化財修復への和紙の利用 クラウス-ウルリッヒ・ジモン(ドイツ技術博物館)
補紙・補絹の動向 加藤雅人(東京文化財研究所・日本)
絵画修復に使われる糊と布海苔 早川典子(東京文化財研究所・日本)
日本の膠 森田恒之(愛知県立芸術大学客員教授、国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授・日本)
修復における新たな試み 田畔徳一(国宝修理装こう師連盟・日本)、川野辺渉、加藤雅人(東京文化財研究所・日本)
新しい材料と新しい技術-科学の裏づけと技術者の選択- 山本記子(国宝修理装こう師連盟・日本)、早川典子(東京文化財研究所・日本)
11月14日(土曜日) 3 修復と自然科学
フリーア美術館における科学的研究と絵画の保存修復 ブライス・マッカーシー(フリーア美術館とアーサー M サックラー ギャラリー・米国)
ボストン美術館における日本絵画コレクションの保存修復と科学分析 ジャッキー・エルガー(ボストン美術館・米国)
伝統を継承する先端施設の取り組み-九州国立博物館の場合- 本田光子、藤田励夫、志賀智史(九州国立博物館・日本)
4 総括 総合討論会
閉会の挨拶
元:国立史料館・文部省史料館・国文学研究資料館史料館]所蔵史料目録がPDFでみられる!調べられる!保存できる!] [所蔵資料の紹介]
所蔵史料目録 第1集~第78集 がPDFでみられる!調べられる!保存できる!是非アクセスしてください。
国文学研究資料館 研究活動 出版物
http://www.nijl.ac.jp/info/publishing.html
当館編の刊行物一覧
<<調べ方>>
史料館所蔵史料目録 第1集~第78集
http://www.nijl.ac.jp/info/mokuroku.html
青字でリンクがあるところは、クリックするとPDFファイルが開きます。
ダウンロードする時は、右クリックで『保存』してください。
第1集 遠江国榛原郡嶋村山田家文書 表紙~20 21~40
遠江国佐野郡桑地村加茂家文書 41~51 解題 53~奥付
********過去の記事から-青木が参加した研究会案内
ここで紹介した内容は、日本学術会議のホームページで公開されていました。
2009/6/27(土)
1030~1200 史学委員会歴史・考古史資料の情報管理・公開に関する分科会(第2回)
場所-学習院大学 傍聴を希望される方は、前日までに担当者まで連絡
することが必要です。
13:30~17:30 「文化財と史料保存問題を考える」
日本歴史学協会・日本学術会議史学委員会分科会共催
学習院大学南3号館201教室
国文学研究資料館 研究活動 出版物
http://www.nijl.ac.jp/info/publishing.html
当館編の刊行物一覧
<<調べ方>>
史料館所蔵史料目録 第1集~第78集
http://www.nijl.ac.jp/info/mokuroku.html
青字でリンクがあるところは、クリックするとPDFファイルが開きます。
ダウンロードする時は、右クリックで『保存』してください。
第1集 遠江国榛原郡嶋村山田家文書 表紙~20 21~40
遠江国佐野郡桑地村加茂家文書 41~51 解題 53~奥付
********過去の記事から-青木が参加した研究会案内
ここで紹介した内容は、日本学術会議のホームページで公開されていました。
2009/6/27(土)
1030~1200 史学委員会歴史・考古史資料の情報管理・公開に関する分科会(第2回)
場所-学習院大学 傍聴を希望される方は、前日までに担当者まで連絡
することが必要です。
13:30~17:30 「文化財と史料保存問題を考える」
日本歴史学協会・日本学術会議史学委員会分科会共催
学習院大学南3号館201教室
第3回資料保存シンポジウム テーマ「資料保存を実践する―事例から学ぶ現場の知恵―」開催 [研究会の紹介]
第3回資料保存シンポジウム テーマ「資料保存を実践する―事例から学ぶ現場の知恵―」
情報保存研究会(JHK)(社)日本図書館協会共催
*****
残念ながら、上記の研究会は欠席せざるを得ませんでした。大変残念です。
報告者の方々の熱弁を是非聞きたかった。特に、小平市の蛭田さん。立川という近くにおりますので、是非ご来館下さい。
十日町情報館の髙橋さん。ご無沙汰しております。お会いしたかったです。青木は、16日に以下の予定があるため、欠席です。
091016の青木 睦の予定
*10:00- 全国大学史資料協議会全国研究会 国文学研究資料館施設見学会(参加予定49名)の対応
*14:00- 栃木県立文書館主催市町文書保存担当者講習会講師
「アーカイブズ保存のための物理的コントロールのあり方-古文書等の保存・修復」
*******
この研究会は、昨年開催のシンポジウムで、資料収集や蔵書構築などの仕事と有機的に連動した 組織的・体系的な取り組み=プリザベーション・マネジメントという考え方を前提に、さまざまな事例を紹介しました。
今回のプログラムは、被災資料の救出や映像資料の保存、デポジットライブラリーの活動など、より具体的な報告、ということです。
資料保存をどのように実践し、発生した課題をどのように乗り越えていくかー資料保存の現場が抱える日々の課題を解くためのたくさんのヒントがここにはあると紹介されています。
特別講演では「公文書管理法成立後の道筋」と「利用のための資料保存の実例」が報告される。
日 時 2009年10月16日(金)10:00~17:30
場 所 江戸東京博物館1階ホール
プログラム
--------------------------------------------------------------------------------
9:30~受付
10:00~10:10 JHK挨拶
10:10~11:10 特別講演「公文書管理法と公文書管理条例―説明責任を全うするために―」
神奈川大学 法学部教授 後藤 仁
11:10~12:00 特別講演「利用のための資料保存と市民協働―小平市図書館と市史編さんでの実践」
小平市企画政策部 市史編さん担当参事 蛭田廣一
13:30~14:10 事例報告①「資料の救出から整理・保存・活用へ
―市民ボランティアとの協働の意義と展望―」
十日町情報館 業務係主査 学芸員 髙橋由美子
14:10~14:50 事例報告②「風水害からの歴史資料救出と保全―史料の『救命士』を目指して―」
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター 学術推進研究員 河野未央
15:20~16:00 事例報告③「共同保存図書館の実現に向けて―多摩から提案する資料保存のしくみ」
NPO法人共同保存図書館・多摩 理事・事務局長 齊藤誠一
16:00~16:40 事例報告④「テレビ映像資産の継承―NHKアーカイブスの現状と課題―」
NHK川口アーカイブス 館長 小納谷雅明
16:40~16:50 日本図書館協会挨拶
後援 : 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会・国立大学図書館協会・私立大学図書館協会
文化財保存修復学会・ARMA東京支部・企業史料協議会・記録管理学会・全国大学史資料協議会
日本アーカイブズ学会・専門図書館協議会・アート・ドキュメンテーション学会(依頼中も含む)
情報保存研究会(JHK)(社)日本図書館協会共催
*****
残念ながら、上記の研究会は欠席せざるを得ませんでした。大変残念です。
報告者の方々の熱弁を是非聞きたかった。特に、小平市の蛭田さん。立川という近くにおりますので、是非ご来館下さい。
十日町情報館の髙橋さん。ご無沙汰しております。お会いしたかったです。青木は、16日に以下の予定があるため、欠席です。
091016の青木 睦の予定
*10:00- 全国大学史資料協議会全国研究会 国文学研究資料館施設見学会(参加予定49名)の対応
*14:00- 栃木県立文書館主催市町文書保存担当者講習会講師
「アーカイブズ保存のための物理的コントロールのあり方-古文書等の保存・修復」
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この研究会は、昨年開催のシンポジウムで、資料収集や蔵書構築などの仕事と有機的に連動した 組織的・体系的な取り組み=プリザベーション・マネジメントという考え方を前提に、さまざまな事例を紹介しました。
今回のプログラムは、被災資料の救出や映像資料の保存、デポジットライブラリーの活動など、より具体的な報告、ということです。
資料保存をどのように実践し、発生した課題をどのように乗り越えていくかー資料保存の現場が抱える日々の課題を解くためのたくさんのヒントがここにはあると紹介されています。
特別講演では「公文書管理法成立後の道筋」と「利用のための資料保存の実例」が報告される。
日 時 2009年10月16日(金)10:00~17:30
場 所 江戸東京博物館1階ホール
プログラム
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9:30~受付
10:00~10:10 JHK挨拶
10:10~11:10 特別講演「公文書管理法と公文書管理条例―説明責任を全うするために―」
神奈川大学 法学部教授 後藤 仁
11:10~12:00 特別講演「利用のための資料保存と市民協働―小平市図書館と市史編さんでの実践」
小平市企画政策部 市史編さん担当参事 蛭田廣一
13:30~14:10 事例報告①「資料の救出から整理・保存・活用へ
―市民ボランティアとの協働の意義と展望―」
十日町情報館 業務係主査 学芸員 髙橋由美子
14:10~14:50 事例報告②「風水害からの歴史資料救出と保全―史料の『救命士』を目指して―」
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター 学術推進研究員 河野未央
15:20~16:00 事例報告③「共同保存図書館の実現に向けて―多摩から提案する資料保存のしくみ」
NPO法人共同保存図書館・多摩 理事・事務局長 齊藤誠一
16:00~16:40 事例報告④「テレビ映像資産の継承―NHKアーカイブスの現状と課題―」
NHK川口アーカイブス 館長 小納谷雅明
16:40~16:50 日本図書館協会挨拶
後援 : 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会・国立大学図書館協会・私立大学図書館協会
文化財保存修復学会・ARMA東京支部・企業史料協議会・記録管理学会・全国大学史資料協議会
日本アーカイブズ学会・専門図書館協議会・アート・ドキュメンテーション学会(依頼中も含む)
プロフィールと国文研全景画像をお知らせします [研究の紹介]
青木 睦【アーカイブズ保存DAYS】紹介 [研究の紹介]
アーカイブズ保存修復DAYSの作成者 青木睦の紹介
青木睦-大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館 准教授
☆☆☆-アーカイブズ保存科学専門
☆☆☆-総合研究大学院大学 文化科学研究科 准教授
アーカイブズ学の特徴は、その研究対象の広さにあります。取り扱う記録史料の種類は、国の行政文書から民間企業や個人の記録にまで及び、記録の媒体も、粘土板から紙、磁気ディスクまで実に多様です。
さらに、地球的な規模で急速に進みつつある情報化の波にアーカイブズの世界も呑み込まれざるをえません。伝統的な紙記録に加えて新しい電子媒体記録が次々に登場し、情報の発生量は幾何級数的に増大し、情報の交換や保存の方法も、これまでとはまったく異なる電子的な手法が広まりつつあります。
このような状況のなかで、過去から現代にいたる多様かつ膨大な記録史料の保存・活用システムを効果的に築き上げていかなければなりません。
☆青木睦のアーカイブズ保存科学研究では、アーカイブズ学として、日本の「文書館」「公文書館」におけるアーカイブズの保存のための物理的コントロールを中心的に研究しています。
アーカイブズ保存の目的は、アーカイブズの物理的原形をできる限り維持し、永続的に歴史的文化的資源として広く利用可能なよう、適切な保存・公開のシステムを構築することです。
アーカイブズ保存の基本的な方針として、個々の史料からではなく、史料群としてのあり方、群としてのマトマリを重視して、これを物理的コントロールの対象としています。
したがって、アーカィブズのさまざまな保存の課題に取り組む場合、建物と保存環境管理、史料群のロケーション、史料群ごとの保存措置の現状、そして個々の史料の劣化状態・修復状況・記録媒体(記録素材・記録定着媒体・記録形状)調査・利用状況、という順序をたどります。成立年代も記録媒体も異なる様々な個性を持つ史料が混在する史料群をどのように保存・公開していくかについては、群から個への順序を以て保存計画を立て、それを達成するという考え方です。
☆総合研究大学院大学 文化科学研究科 日本文学研究 資源集積論Ⅱの講義内容
文化資源として集積された様々な蔵書や記録資料群を対象に、そのモノの科学的資料分析と技術、体系的な資源管理のあり方について考察します。
具体的には、多様な原資料である文化資源の主たる組成である紙の繊維組成の分析を主に、複合材質や形態に関する測定と解析・蓄積、さらに物理的保存・修復の方法と技術について考究します。合わせて、記録紙に関する製造と流通の特質について論じます。
青木睦-大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館 准教授
☆☆☆-アーカイブズ保存科学専門
☆☆☆-総合研究大学院大学 文化科学研究科 准教授
アーカイブズ学の特徴は、その研究対象の広さにあります。取り扱う記録史料の種類は、国の行政文書から民間企業や個人の記録にまで及び、記録の媒体も、粘土板から紙、磁気ディスクまで実に多様です。
さらに、地球的な規模で急速に進みつつある情報化の波にアーカイブズの世界も呑み込まれざるをえません。伝統的な紙記録に加えて新しい電子媒体記録が次々に登場し、情報の発生量は幾何級数的に増大し、情報の交換や保存の方法も、これまでとはまったく異なる電子的な手法が広まりつつあります。
このような状況のなかで、過去から現代にいたる多様かつ膨大な記録史料の保存・活用システムを効果的に築き上げていかなければなりません。
☆青木睦のアーカイブズ保存科学研究では、アーカイブズ学として、日本の「文書館」「公文書館」におけるアーカイブズの保存のための物理的コントロールを中心的に研究しています。
アーカイブズ保存の目的は、アーカイブズの物理的原形をできる限り維持し、永続的に歴史的文化的資源として広く利用可能なよう、適切な保存・公開のシステムを構築することです。
アーカイブズ保存の基本的な方針として、個々の史料からではなく、史料群としてのあり方、群としてのマトマリを重視して、これを物理的コントロールの対象としています。
したがって、アーカィブズのさまざまな保存の課題に取り組む場合、建物と保存環境管理、史料群のロケーション、史料群ごとの保存措置の現状、そして個々の史料の劣化状態・修復状況・記録媒体(記録素材・記録定着媒体・記録形状)調査・利用状況、という順序をたどります。成立年代も記録媒体も異なる様々な個性を持つ史料が混在する史料群をどのように保存・公開していくかについては、群から個への順序を以て保存計画を立て、それを達成するという考え方です。
☆総合研究大学院大学 文化科学研究科 日本文学研究 資源集積論Ⅱの講義内容
文化資源として集積された様々な蔵書や記録資料群を対象に、そのモノの科学的資料分析と技術、体系的な資源管理のあり方について考察します。
具体的には、多様な原資料である文化資源の主たる組成である紙の繊維組成の分析を主に、複合材質や形態に関する測定と解析・蓄積、さらに物理的保存・修復の方法と技術について考究します。合わせて、記録紙に関する製造と流通の特質について論じます。






